みなさんこんにちは。12月に始まった就職活動は順調でしょうか?
今回はS-caféメンバーが2001年構造工学科を修了し、現在トヨタテクニカルディベロップメント株式会社にお勤めされている、加藤剛さんをお呼びしました。
前回同様、学生生活や当時の就職活動などについてお聞きしましたので、是非これからの進路に役立ててください。
○自己紹介編
Q1.卒業年と出身高校・出身研究室を教えてください。
A1.愛知県立知立東高校出身、構造工学科勝田研究室を2001年修了しました。
Q2.職種を教えてください。
A2.自動車開発(衝突安全性能開発)を行っています。具体的には事故にあった際、
乗員の怪我を低減させるためのエアバッグやボデー等の開発を行っています。
Q3.構造工学科で学んだことは役に立っていますか?また、どの内容ですか?
A3.材料力学、構造力学、実験(溶接や破壊)の知識は、業務上でボデー板金や樹脂の内装材等の
板厚、形状を検討する際によく使っています。
○会社・就活編
Q1.仕事の面白いところと辛いところを教えてください。
A1.自分の考えた構造が実際の車に採用され、世に出ることは非常に面白いです。
辛いところは予測を外し、狙った結果が出ないときです。
そんな時は仲間に相談し、答えを見つけるまで考え抜きます。
Q2.仕事のやりがいを教えてください。
A2.より安全な車をつくることで世の中に少なからず貢献していると思えるところです。
Q3.就職する上で学生にアドバイスをお願いします。
A3.その業界が30年後、必要とされているのかどうかを自分が定年まで勤めるつもりで
想像してみてください。仮に転職した場合、エンジニアにとっては大きなキャリアアップには
ならないと思います。それはそれまでの知識や能力が100%活かせるわけではないと
私は思います。
Q4.加藤さんにとって仕事とはなんですか?
A4.仕事とは退職までにやることであり、人生の一部であって全てではない。と考えています。
○受験生編
Q1.どうして構造工学科を選ばれたのか教えてください。
A1.当初は橋梁の設計がしたいと考えていたからです。パンフレットからも分かるように、
他にも色々勉強できそうだと思ったからです。
Q2.社会人の立場から構造工学科のメリットを教えてください。
A2.構造物に対する幅広い知識が得られることです。例えば鉄・コンクリート・溶接・破壊など。
他には構造力学や材料力学を十分理解できているのは強みです。
Q3.これから大学へ進学する高校生へメッセージをお願いします。
A3.いろいろな構造物(モノ)を作る知識が得られるため”将来これが作りたい”と決めかねている
学生にはいい学科です。今悩んでいても、卒業までに決めればいいんです。
今回も学内説明会のあとに、構造工学コースの学生のためだけに懇談会という形で話をして頂きました。お忙しい中本当にありがとうございました。
就職活動が始まり約一か月半が過ぎ、志望業界や職種がだいぶ定まってきているかと思います。
その中で、自分がどんな仕事を、どんな生活を、どんな表情をして過ごしているのかイメージしながら、色々な会社の人や、今回のように卒業生の方たちとコミュニケーションすることが一番大事だと思います。
まだ自分の希望する道が定まっていない人はこれからでも遅くはないので是非いろんな人たちと触れ合って意見交換してみてください。
ぶれていたその道がきっとはっきりと見えてくると思いますよ。
2014年はまだ始まったばかりです。去年までの自分に後悔している人は、今年こそ後悔しない一年にしてみませんか?
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