研究室・教員紹介

連続体の振動・力学系

研究の概要

非常に単純なものでも扱い方を工夫すると予想もしなかった動きを示すこともあります.その逆に,非常に複雑なものでも見方を変えると非常に単純なものに見えることもあります.そういった,もの(system)に内在する特徴を明らかにする方法や,明らかになった特徴をどのようにして役立つものへとつなげていくのかについて研究しています.
現在取り組んでいる主なテーマを以下に示します.
○連続体の非線形振動に対する低次元化モデル作成手法
線形モードとPOM(Proper Orthogonal Mode)の組み合わせによって線形固有振動数近傍の弱非線形振動に対する低次元化モデルを作成可能であることを示した(平成30年度日本機械学会振動基礎研究会にて発表).また,この結果から,(離散化された)非線形支配方程式から直接低次元化モデルを導出する手法の可能性が見えてきた.
○波動伝播の観点からの制振・免震方法
ばね・質量系の運動方程式が波動方程式の中央差分近似式と同形であることを利用し,進行波の反射が生じる端部を連続する一部と等価な力学状況となるよう制御力を作用させることにより,反射が生じず共振が起きなくなることを示した(日本機械学会論文集:連続体近似に基づく遅延フィードバックを用いた集中定数系の振幅増大回避).
○メタマテリアルの原理の応用による制振・免震方法
電磁波の世界で注目されているメタマテリアルの原理(もともとの系に別の系を付加する又は別の系で置換することにより,等価系において物性値が負の値を示す)が,固体振動の世界においても適用可能であり,制振・免震目的で利用可能であることを示した(Dynamics and Design Conference 2018にて発表).
○最適化手法を用いた直交異方性積層板のパラメータ同定
評価関数を適切に設定することにより,理論的には,直交異方性積層板の繊維配向角及び材料定数を同時に同定できることを示した(Dynamics and Design Conference 2018等にて発表).

原田晃 助教
原田晃 Akira Harada

メッセージ

そのとき面白いと思うことに全力投球。
ガチっと目標を固めるのもいいけれど、予定を立てない生き方もある。
生きるということ、すなわち、勉強すること。今をしっかり生きてれば、あなたらしい未来へ行けるよ。

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