育成する技術者像
建築物、橋梁、自動車、船舶、航空機などの幅広い工学分野の構造物を安全安心に造るための構造工学の専門知識を修得して産業社会の様々な問題やニーズに対応できる人材を養成する。
学習・教育到達目標
A. 多面的な基礎科学と技術者倫理の習得
物理、化学、生命科学などの幅広い基礎科学と人文・社会科学に関する知識を習得するとともに,開国以前から長崎の地に脈々と流れる国際感覚および我が国有数の重工業の存在が育ててきた技術者魂を継承し,技術者の行動原理である社会的使命感と倫理観を身につける。
- 物理および化学、生命科学、地質学から2分野についての基礎的問題を解くことができる。
- 倫理綱領の意味を理解し、技術者の社会的責任についての自覚がある。
- 技術者として必要な人文・社会科学の基礎的知識がある。
B. 自然現象の数学的表現能力と解析技術の修得
微分積分学,微分方程式,線形代数学,応用数学の知識を修得し,自然現象を数学的に表現する力とそれを解析するためのコンピュータ利用技術を身に付ける。
- 構造工学に必要な数学の基礎的な問題を解くことができる。
- コンピュータを用いて構造工学に関する基礎的問題を解くことができる。
C. 構造工学の修得
構造工学における力学,設計,材料および施工に関する知識を身に付ける。
- 構造工学の概要を理解し、明確な目的意識がある。
- 構造工学を構成する各種力学を理解し、関連する問題を解くことができる。
- 構造物の各種設計法を理解し、主な構造部材の設計ができる。
- 各種材料や施工法を理解し、設計時の重要事項を照査できる。
D. 自主的学習能力と問題解決能力の修得
社会の変化に対応できる継続的・自主的学習能力と問題解決能力を身に付ける。
- 構造工学に関する主な応用数学や応用力学の問題を,将来の技術的進歩にも対応できる程度に高度なレベルで解くことができる。
- 構造物に内在する力学的問題を抽出し,解析し,結果を論理的に整理できる。
- 構造工学に関係する各分野の実務,先端技術について説明できる。
E. コミュニケーション能力の修得
自分の考えや仕事の内容、成果をわかりやすく論理的に記述でき、かつプレゼンテーションと討論ができる能力、国際的な環境においても伝達できる能力を身に付ける。
- コンピュータを学習やレポート作成等に利用できる。
- 外国人と基本的なコミュニケーションができる。
- 共同作業をするために必要な意思の疎通ができ,作業結果のプレゼンテーションと討論ができる。
F. デザイン能力とマネジメント能力の修得
演習,製図,実験,実習などの作業を通して,創造的発想力や得られた結果に対する多面的な分析と工学的考察に基づく総合的評価ができる能力 を身に付ける。
- 目的を達成するためのデザインと最適な共同作業ができる。
- 多面的な分析と工学的考察に基づく総合的評価ができる。
教育の継続的な改善の仕組み
教育学習目標の設定,教育の実施,点検,改善というPDCAサイクル(plan-do-check-act)を繰り返すことによって教育の質の向上を目指しています。