キャンパスライフ

在校生メッセージ

資格勉強を通して,知識を身に着ける Kawano Toki
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川野 桃熙

【受験の動機】

学部3年時に就職活動を行っていると,自身の知識不足を感じた為,大学院での研究や講義に積極的に取り組むことに加え,資格勉強を通して,建築の知識を体系的に学びたかったからです。長崎大学では,構造工学コースということもあり,他大学の建築学科と比べて,建築学を深く学ぶことは難しい為,受験をしてみようと考えました。

 

【対策】

計画:WordHolicというアプリを使って,暗記を行っていきました。主に暗記科目ですが,数値や都市計画等の理論について現象をイメージしながら行うと覚えやすいと思います.また,建築が好きだったので,建築作品を覚えることは苦ではありませんでしたが,一級建築士の対策として暗記を行う場合,苦になる人もいると思うのでコツコツ暗記することをお勧めします.

環境・設備:学部時代の環境工学,設備工学が活きた科目となりました.勉強の始めた当初は学部時代の教科書をあさりながら,記憶の定着と理論の理解を深めていきました.割り切って覚えてしまおうという部分もあるので,その部分がどこなのかあらかじめ把握しておくことをお勧めします.

法規:とにかく毎日法令集を引くことを心がけました.暗記するというよりも,手順に沿って順序良く引いていくことを意識しました.一番慣れが重要な科目だと思いますし,慣れれば点数が安定していくので,早めに取りかかることをお勧めします.

構造:正直なところ,あまり勉強時間は割いていません.学部時代に構造力学の理論がしっかり理解できていると自ずと解くことができると思います.計算方法ではなく,理論を理解することが重要だと思います.ただし,それ以外の範囲に関しては暗記系の数値があるので,ゴロ合わせや自分なりに似ている数値は単語帳等で分類して正確に覚えることをお勧めします.

施工:暗記の量が非常に多い科目です.勉強時間の確保が必要な科目だと思います.この試験を受験する際に実務の方々と比べると差がつきやすい科目かな,個人的には感じました.自身で現場に足を運ぶことや,今はインターネットでかなり情報が開示されているので,自身で調べイメージを付けると良いと思います.

 

最後になりますが,一級建築士を受験することは建築を多角的な視点で感じ取ることができる機会だと思います.普段,構造という面からアプローチしていましたが,勉強していく中で意匠や設備,施工の方々と触れ合い視野が広がりました.この経験が早い段階からできたのは良かったなと思います.