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在校生メッセージ

一級建築士試験を通して IMAZATO
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今里亘希

今里 亘希 Imazato Koki

 

私は、一級建築の試験にストレートで合格した。ストレートでの合格率が10%を切る試験で、合格した勉強方法などを私の体験を振り返りながら共有したいと思う。

 

学科試験について

―計画―

計画では、身の回りの様々な寸法の暗記が必要である。私は、普段の生活の中で、アウトプットの練習やスケール感覚を養うために、暗記すべき寸法などを意識して生活をした。また、建築作品については、週ごとに覚える分野を決め、一緒に受験する友達と問題を出し合い勉強を行った。

 

―環境設備―

環境設備については、公式の意味を理解するとよい。公式を理解すると、周辺知識の理解も深まり、文章題も解けるようになる。また、製図試験では設備の知識が必要であるため、製図試験を見越して勉強を行いたい。特に空調設備と消火設備については製図試験時にもう一度勉強しなくていいように、完璧にしておくと理想的だ。

 

―法規―

法規は、時間との勝負である。30点満点であり法令集を持ち込めるため得点源としたい。そのため、日頃から法令集を引く練習をし、試験の2ヶ月前には時間内に解き終わることが理想である。私は、最終的に建築基準法と建築士法の過去問は法令集がなくても、解けるようになるまで覚えた。結果、見直しと関係法令に時間を割く事が出来、高得点をとることができた。

 

―構造―

法規と同じで、30点満点で大学の内容と重複している部分が多いため得点源としたい。特に、力学は満点を目指したい。私は、文章題では、暗記に頼るのではなく、なぜ間違っているのか理論的に考える事で、理解を深めるような勉強を行った。

 

―施工―

施工は、特に暗記する寸法等が多いため、「WordHolic」という自分で暗記カードを作れるアプリで、勉強を行った。また、これまで実務経験がないためイメージができず暗記するのに苦戦したが、インターネットで画像や動画、実際の工事現場を見ることで、比較的簡単に暗記できる工夫をした。

 

製図試験について

製図試験は、学科試験終了から約3ヶ月しかなく効率的な勉強が必要だ。私は、まず2時間半で書き終える作図力を身につけるため、1週間に最低でも3枚の図面を書いた。また、同時に設備や図書館の知識の学習を行った。作図力が身についた後は、図面を書く枚数を減らしエスキスの練習を行った。エスキスでは、他の人のやり方を参考にし、自分に合った方法を確立させることが重要だ。

 

最後に

合格に導いてくれた仲間や支えてくれた人々への感謝は忘れることはない。彼らの存在がなければ、私はここまでの道のりを歩むことができなかっただろう。今後も彼らとのつながりを大切にし、共に成長し続けたいと思う。資格の勉強を通して、大学では学ぶことができない知識を身につける事ができ、建築について関心が深まった。また、就職活動においても、自分に自信を持つ事ができた。私は、学生のうちに受験する価値は必ずあると思う。皆さんも是非チャレンジしてみてください。