キャンパスライフ

在校生メッセージ

一級建築士の学科試験について FUCHI Kentaro
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渕 賢太郎

 

受験の動機

学部2年の後期頃から構造設計に興味が湧き,特に公共施設の構造設計に関心があった.そこで,調べていくうちに,一級建築士でなければ設計不可能な規模があることを知り,一級建築士を志した.しかし,学部の講義のみで試験の対策を行うには限りがあり,社会人となってから資格を取ろうとすると,学習時間に限りがある.よって,比較的時間の融通が利く学生のうちに,綿密に試験対策を実施する資格学校に通うことを決めた.

 

学科I 計画

自分で作成できる一問一答のアプリを活用し,建築作品及びその特徴,並びに各種公共施設(病院施設,学校施設,社会文化施設等)で覚えるべき数値を暗記した.また,学部の講義である「建築計画」で学習したことは,最低限覚えていた方が良い.

 

学科II 環境・設備

数値,式及び用語の意味を覚える必要がある.しかし,式については,理論的に考えれば至極当然なものもあるので,覚える際は,その式の意味を考えながら理解すると覚えやすい.また,学部の講義である「建築環境工学」及び「設備工学」で学習したことが生かされたように思う.特に,用語の意味,覚えるべき数値及び計算問題(熱貫流率,空気線図を利用する問題等)は,学部のうちに身に付けておくことを勧める.

 

学科III 法規

本科目は1時間45分のうちに,1問4選択肢ある問題を計30問こなさねばならないため,問題を解く速さと精度が必要である.そのため,選択肢を読み,法令集のどこを引けば良いのか,概ね検討をつけて解く必要がある.そこで,1日最低5問の過去問をこなすことで,法令集を引くことに慣れ,どの条文がどこにあるのかも概ね覚えた.また,計算問題は法令集を引かずとも解けるように繰返し解いた.

 

学科IV 構造

構造力学の問題は学部で学習した「構造力学」,「構造塑性設計法」がほぼ占めているため,充分に対策可能であるように思う.文章題は各種構造(S構造,RC構造等)で覚えるべき数値や現象,建築材料の特徴及び構造計画を理解する必要がある.しかし,「構造力学」等で修得した知識を生かせば,解ける問題も多くあるので,学部のうちに「構造力学」,「構造塑性設計法」を理解しておくことを強く勧める.

 

学科V 施工

「学科I 計画」と同様,自分で作成できる一問一答のアプリを活用し,数値を暗記した.必要に応じて,数値の語呂合わせ等,自分が暗記しやすいようにした.また,「学科V 施工」は毎年,いずれの科目よりも新規出題の問題がある.そのため,過去に出題された問題は決して間違うことがないようにする必要がある.