キャンパスライフ

在校生メッセージ

一級級建築士試験を通して TAKAGI HARUTO
まず,この試験の勉強に取り組むに際して,非常に恵まれた環境だったと思います.
私は,修士1年時に合格することができましたが,同じ目標に向かって切磋琢磨し合うことのできる同級生を始め,経験豊富でアドバイスを下さる先輩方,忙しい時期に研究面をサポートしてくれた後輩等,様々な方の協力があってこその合格でした.分からないことがあれば大学に聞ける人が大勢いる環境は,効率の良い勉強には必要不可欠だったと考えます.
試験勉強は,学部4年生の春頃からスタートしました.周りよりも少し早く始めたことで,メリハリをつけながら,無理のないペースで学習を継続することができました.勉強期間が長くなった分,モチベーションを保つのが大変でしたが,オンオフの切り替えをはっきりとして,遊ぶときはとことん休んだことも,最後まで頑張ることができた要因だと考えます.
 学科試験は,まずは過去問を完璧にすることが必要だと思います.ただ過去問の答えが分かるようにするのではなく,1肢1肢根拠を持って正答に辿り着けるように理解が大切です.また,5科目あるうちの2科目(構造・法規)は配点が高い科目です.この2科目を早い段階で得意科目にできたことは,総合得点の安定に繋がったと考えます.
 製図試験は,1年目の人はとにかく最後まで伸び続けます.勉強期間は学科終了後から始めると,2カ月半程度と短いですが,諦めずに粘り続けることが大切だと思います.自分も試験の2週間前ぐらいになってから,急激に成長しました.期間が短いからこそ,集中力が必要です.勉強方法としては,同じ課題に取り組んだ他の人の書いた図面を見て学んでいたことが,良かったように思います.これをしていたことで,1つの課題から多くのことを学び,自分よりできる人の技術を効率よく吸収することができました.この試験では,ミスに気付く能力が必要になりますが,友達と相互に図面を見せ合い,指摘し合うことで,お互いの成長に繋がると思います.
 最後に,今後この資格に挑戦する後輩達には,是非頑張って頂きたいですが,資格勉強だけをする1年間にしてしまうのは勿体ないようにも思います.勿論,誘惑に負けずに集中して取り組む時期は必要ですが,メリハリをつけて大学生にしかできないことも楽しんで欲しいです.
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髙木晴斗