キャンパスライフ

在校生メッセージ

一級建築士合格に向けて Okuhara Tomohiro
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奥原 智裕 

受験の動機

大学4年生に上がってすぐに,大学院に進むのであればその時間を有意義に使いたいと考え,建築士試験を受験することに決めました。当時私は大規模建築に興味があったため,就職後の将来を見据えて,二級建築士ではなく一級建築士を受験することにしました。

 

学科試験

まずは,問題集等に載っている過去問を完璧に解けるようにすることが重要だと思います。本試験では今までに見たことがない問題も多く出されるため,過去問で確実に点数を稼ぐ必要があります。

計画と施工は基本的に暗記です。試験前に詰め込める科目でもあるため,試験が近づくにつれて力を入れる科目だと思います。私は,一度間違った問題の用語や数値をノートにまとめて,何回も反復して覚えることで,同じ問題が出たときに確実に解けるようにしていました。また,計画の作品は覚える量が多いため,友達と問題を出し合ったり覚え方を共有したりするという勉強方法がおすすめです。

法規は他の科目と異なり,時間配分が重要な科目で,時間内に全ての問題を解けるようにするためにはかなり勉強が必要です。特に,二級建築士を受験せずに一級建築士を受験する人にとっては,法令集を早く引けるようになるには時間がかかります。そのため,法規は早い時期に対策しておいた方がいいと思います。私は,1日5~10問毎日継続的に解くことで,早い時期から時間内に解き終わるようになりました。

構造と環境設備については,暗記はもちろんですが,計算問題等もあり理解力が必要な科目になります。そのため,わからない部分は先生や友達に聞くことで,根本から理解することを意識していました。しっかりと理解していれば,暗記する量も減らすことができるのと,少し捻った問題にも対応することができます。

学科の勉強は,効率も重要ですが,基本的には勉強した時間が点数につながると思うので,隙間時間なども有効的に使って,確実に勉強時間を確保することが大事だと思います。

 

製図試験

私は,1年目は製図試験が不合格で,2年目に合格しました。1年目は学科試験が終わってから約2ヶ月半と期間が短いです。さらに院1年生で受験する場合は就活と被るため,平日はインターンやそのための移動などで思うように勉強時間が取れません。私は不合格でしたが,1年目で合格するためには隙間時間や移動時間なども有効活用して勉強する必要があると思います。また,1年目で不合格だった要因として,建築の知識が不足していたことが考えられます。実務を経験している人と比べてその点は不利になるので,疑問があったときはすぐに製図の先生などに質問するようにするべきだと思います。

2年目は,その年の学科試験が行われる前から,資格学校の方で対策をしていました。そのため,学科試験の合格者が製図試験に取り掛かる頃にはかなりのアドバンテージを持っていたため,1年目より細かい部分にこだわりながら課題に取り組むことができました。近年の試験では,自由度の高い課題となっているため,自分で考える能力が必要になります。また,本試験では今までの課題では見たことない内容に対応しなければならないため,毎回の課題を本番のつもりで取り組むことが重要だと思います。

製図試験は1つのミスで合否が決まる試験なので,学科試験のように必ずしも勉強時間が合格につながるわけではないと思っています。固定概念にとらわれず柔軟に対応する能力を,普段の課題を通して身につけることが大事だと思います。

 

最後に

一級建築士試験に合格するためにはかなりの勉強が必要です。私も,睡眠時間を減らして勉強したり,電車の中で勉強したりしていましたが,それだけ大変な試験だからこそ,時間のある学生の間に受験する意味があると思います。これから受験を考えている方は,合格目指して頑張ってください。