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第12回 学生ものづくり・アイディア展 in 長崎

今年も残すところ約半月となり、一年を締めくくる季節になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

平成26年12月6日(土)に、【第12回学生ものづくり・アイディア展in長崎】が長崎大学文教キャンパスにて行われました。

メインテーマは「人が喜ぶものづくり」です。

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この学生ものづくり・アイディア展とは、新潟大学・富山大学・長崎大学の3大学の工学部の学生が

グループで製作した作品・アイディアを発表する場として、平成15年度から各大学で順番に開催されています。

ものづくり・アイディアコンテストでは、各グループの出展作品の概要説明の後に休憩をはさみ、ポスターセッションが行われました。

その後に、パネリストとして企業の方をお招きし、公開討論会が行われ、先生方や学生たちも交えて活発な議論が展開されました。

懇親会も行われ、新潟大学・富山大学の先生方や学生さん方とも情報交換をし親交を深める良い機会となりました。

 

展示・討論会・懇親会の様子を、それぞれ紹介したいと思います。

 

【出展作品説明・ポスターセッション】

展示会について、安武研究室修士1年の貢宏美が紹介させて頂きます。

私は、「ものづくりアイディア展っていう、面白い発表会があるよ~!」との情報を聞き、

展示会のみ飛び入りで見学させていただきました。

午前は、各グループの出展作品の説明が行われました。

今回は、新潟大学から2グループ、富山大学から3グループ、開催地当番校である長崎大学から15グループが出展していました。

テーマが「人が喜ぶものづくり」と言うことで、一人暮らしの大学生が喜ぶもの、病院を訪れた人が喜ぶもの、

口内炎に悩む人が喜ぶもの、医療技術者が喜ぶものなど、様々なアイデアと技術が紹介されました。

 

ごく一部ではありますが、写真にて、展示会の様子(主に構造工学コースの学生の出展)を紹介したいと思います!!

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 このグループは、河川沿いの遊歩道における案内板のデザイン、配置を検討していました。

諫早の河川を対象として、遊歩道を歩く際の目印やコースの提示をわかりやすくする提案でした。

 

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このグループは、新しいシャープペンシルの構造の提案をしていました。 

シャープペンは残芯が少なくなると、中に芯が戻ってしまったり不安定になりますよね。

それを防止する構造を提案し、模型を用いて実演していました。

 

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一人暮らしの大学生などは、計量スプーンを持っていなかったりしますよね。計るのも面倒だったり…

そんな人のため、パッと計量できる装置を検討し、紹介していました。

 

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このグループは、連携企業からの協力・ご指導を得ながら、二輪用速度計複合試験機の開発を行っていました。

タブレット機器を用いて速度、トルク、出力などを計測、そのためのプログラム作りをする等実用性の高いものでした。

 

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このグループも連携企業に協力・御指導を受けながら、ワイヤクラスプ(部分入れ歯を隣の歯に固定するために使用される金属細線)等の

複雑な形状の歯科器具を三次元形状計測できる計測装置の開発に取り組んでいました。

 

様々なアイディアを聞き、本当に実用化されたら便利だろうな、面白いだろうなと思うものがたくさんありました。

産学官が連携して新しく技術を開発していこう!という取り組みがもっと広がると良いなと感じました。

 

【討論会】

討論会については勝田研究室学部4年の小原貴也が紹介させて頂きます。

 

私は本展示会に「ワイヤクラスプ計測装置の開発」のテーマで参加しました。

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主に専用筺体の設計・製作を担当しましたが、普段はしない機械設計や加工を体験できていい経験になりました。

写真にある簡単な筺体ですが、要求性能を満たし不備がないように努めながらの作業だったため思いのほか時間がかかってしまいました。

しかし、ものづくりで必要な試行錯誤やアイディアを盛り込んでいく過程は、他では味わうことができない楽しさがあり、あっという間に展示会が終わってしまいました。

2年連続で展示会には参加していますが、残念ながら今年も賞を受賞することができなかったので、リベンジして来年は金賞を受賞したいと思います。

 

討論会ですが、「学生ものづくり・アイディア展に期待すること」をメインテーマにして9名のパネラーと会場全体により熱い意見が交わされました。

新潟大学、富山大学、長崎大学の3大学でそれぞれ違った視点がありましたが、共通している意見は「他学科や他大学の学生同士の交流ができることがよかった」また、「学生の主体性が大切である」という意見でした。

私も多くの学生や教授、社会人の方々と話していていい勉強になったと思いました。

この展示会は主に有志者により出展されているため、主体性はあるのかなと思いますが、問題点は大多数の工学部生がこの展覧会に参加する機会がないままに卒業してしまうことです。

ものづくりができる数少ないチャンスなので是非チャレンジして欲しいと思います。 

 

 

【懇親会】

 懇親会については玉井研究室修士2年の飯田が担当します。

 

 私は討論会のパネラー兼サブ司会者としてこのアイディア展へ参加していました。

討論会の後は三大学の懇親会があり、そちらにも足を運んでみました!

自由参加でしたが、たくさんの学生が集まっていましたよ!

 

アイディア展で特別賞をもらった玉井研究室の御厨君がスピーチしてくれました!

そしてなぜか僕も登壇しました(笑)

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他にも賞をもらった富山大学の学生もスピーチして盛り上がりました!

その後も懇親会は大いに盛り上がり、最後はこんなに仲良しに!

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先生たちも一緒に!

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去年私自身もこの会に出展者として参加しましたが、

こういった機会がないと他大学の学生さんたちと交流することはないと思います。

 

これを読んで少しでも『やってみようかな…』と思った人は来年是非参加してみてください!

きっと今とは一味違う学生になれると思います!

失敗できるのは学生のうちだけです。

チャンスだと思ったことには果敢にチャレンジしてみてください!

担当:安武研究室 貢 宏美

   勝田研究室 小原 貴也

   玉井研究室 飯田 康博

プロフィール

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小原貴也 修士1年

長崎大学大学院 工学研究科 総合工学専攻(構造)修士1年 勝田研究室
趣味は、スノーケリングです。海の中には感動的な世界が広がっています。
写真は宮古島でダイビングした時のものです。 

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