キャンパスライフ

在校生メッセージ

1級建築士合格のために Morishita Junta
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森下詢太 

受験の動機

私は公共建築物のような大規模な建築物に興味があり、構造設計者として携わりたいと考えていました。そのため、構造一級建築士という資格を将来的に取得しようと考えていて、この資格を取得するためには一級建築士の資格が必要でした。

法改正により大学卒業後に一級建築士が受験できるようになったことと、コロナウイルスが流行して外出自粛の生活が多くなったこともあり、一級建築士試験に挑戦しようと決意しました。

試験勉強するにあたって

一級建築士は相対試験であるため、○点以上が合格とは明確に決まっておらず、受験者の上位10%が合格できる試験です。そのため、周りの人がどのくらいのレベルなのか、自分は今どのくらいの立ち位置にいるのかを把握することがとても重要だと思います。簡単に把握できる方法は資格学校に通うことです。資格学校では毎週テストがあり順位が貼り出されるので、一目で自分の立ち位置がわかります。また、一級建築士試験について様々なノウハウを持っているので一石二鳥です。そのため試験勉強をする際には資格学校に通うのがおすすめです。

学科試験

計画、施工

この2教科はいわゆる暗記教科で、細かい数値、語句など覚えないといけないものが多いです。また、本試験での過去問の割合が低く対策が難しい教科だと思います。

私が行った対策は

・問題集を完璧にする

・単語帳を使い、語句、数値、建築作品などをひたすら覚える

この2つです。初出題の問題が多いので過去問で確実に点を稼ぐことが重要なので問題集(過去問集)を完璧にしました。1日20問を毎日するのは苦なので1週間に2回というペースを維持して勉強していました。また、スマホの単語帳アプリを使用して細かい数値など、問題として出題されてなくても教科書に載っているものは隙間時間を利用して覚えました。この結果、難易度が高かった計画、施工の足切りは突破できたと思います。

法規

法規は大学の講義でほんの少ししか触れておらず、多くの人が苦手意識や不安要素がある科目だと思います。しかし、勉強に取り組むと意外と何とかなる科目です。私も最初は苦手意識を持っていましたが、問題を解いているうちに一番点数が取りやすい科目だと気づきました。その理由が、過去問の割合が高いことと、法令集に答えが書いてあるからです。初出題の問題が出ても探し当てれば必ず解けるので練習すると安定して点数が取れるようになります。

私が行った対策は

・問題集を完璧にする

だけです。問題集を解いているうちに、法令集のどこに何が書いてあるのかわかるようになってくるのでこの対策だけで十分だと思います。

環境・設備、構造

この2科目は暗記ではなく理解の科目です。問題も細かい数値を問われるより、数値の大小関係を問う問題や安全か危険かを問う問題、計算問題などが出題されます。本試験では過去問も初出題も出題されますが理解してれば解ける問題が多いです。私が行った対策は

・テキストを読む

・問題集を完璧する

この2つです。理解するにはテキストをただ読むのではなく、なんでこうなってるのか考えながら読むことが重要だと思います。わからないものはインターネットで調べたり、資格学校の先生に聞いたりして理解を深めていました。

製図試験

二級建築士を経験せずに一級建築士に挑戦したので、作図スピードは早くなるのか、プランは上手くまとまるのかなど不安がたくさんありました。学生というのもあり、時間に余裕があったので最初の1週間は作図練習に時間をたくさんかけることができました。毎日時間を測りながらのトレースで、だんだんスピードが速くなっているのを実感し、1週間で2時間半で作図できるようになりました。そのため、残りの期間はプランニングに時間を割くことができました。

「集合住宅」という課題だったのですが、私はたまたまアルバイトの関係で長崎市の集合住宅にほとんど行ったことがありました。この経験を使って実際に建てられてる建物を参考にプランニングをしていました。この結果、自ずと使いやすいプランニングになったんだと思います。実際に建っている建物を見るのはとてもためになったので、やってみるといいと思います。

製図試験は上位40%が合格できます。そのため、資格学校の中で上位40%を常に意識して学習していました。他の人の図面を見て良いところは吸収し、自分の図面に反映させていました。これを繰り返していると自分の納得する図面が描けるようになっていき、本試験に合格することができました。

最後に

学科試験はいつからでも勉強を始めることができますが、製図試験は3ヶ月しかできません。そのため、質の高い勉強をたくさんした人が合格できると思います。学生は社会人と比較してこの勉強が実現しやすいので、いつか取得したいと考えている人がいれば学生のうちにチャレンジすることをお勧めします。応援しています。

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