キャンパスライフ

在校生メッセージ

自分のペースで Kasai Shohei
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笠飯翔平

受験の動機について

私は、マンションなどの住まいに関わる建築物の設計を行いたいと考えています。建築士は将来必要になる資格で、早期に合格したいと考え受験を決めました。二級と一級のどちらを受験するか悩みましたが、学習時間を多く確保でき、リスクの少ない学生のうちに挑戦しておきたいと考え一級建築士を受験しました。

 

試験勉強について

私は資格学校に通いながら勉強をしていました。私が感じた資格学校に通うことのメリットはいくつかあります。資格学校では過去のデータに基づき、授業内容や問題が作成されています。出題される課題を通して最低限必要な学習を行うことができ、学習サイクルも自然と出来上がっていきます。また、共に合格を目指す人たちと学習を行うのでモチベーションの維持にも繋がります。以下に学科試験と製図試験について私が感じたことをまとめます。

 

学科試験

私は9月頃から勉強を開始しました。学科試験の勉強中はとにかく焦らないことを意識していました。資格学校でのスケジュールに合わせ、毎週毎週丁寧に予習復習を行っていました。講義がある内は、焦って先の内容に取り組んだり、過去問ばかりに気をとられて予習復習がおろそかになったりしてはいけないと思います。丁寧な学習を行うことで、試験前の追い込みで合格できるレベルまで成績を伸ばすことができます。

 

各科目について

 

【法規】

本試験でも時間との勝負になる科目であり、演習量が物を言う科目です。時間を意識しながら、繰り返し問題集に取り組みました。配点が高い科目である上に、法令集の扱いに慣れない内は学習時間が多く必要となります。早めの対策を行うことで、模擬試験での点数も安定し、他の科目に時間を使うことができるようになります。個人的には優先度が最も高い科目であると感じています。

 

【構造】

計算問題と文章題の2種類の形式の問題があります。計算問題については、構造工学コースで学習した内容で十分対応できます。計算問題が苦手で、学習時間を多く割いている人もいたので、構造工学コースに所属していることの有利な点であると感じました。文章問題については、そのほとんどが安全性を問う問題です。コースで学習した内容を基に、安全性を判断することができる問題もあるため、これも構造工学コースに所属している利点であると感じました。しかし、全てを大学で得た知識で対応できるわけではないので、教科書を読み込み、一つ一つ理解していくことが大切です。構造も法規と同様に配点が高い科目で優先度は高いと思います。私は法規にある程度慣れた後に、力を入れて学習しました。

 

【環境設備】

暗記要素も少しありますが、基本的には学習内容をきちんと理解することで対応できる問題がほとんどです。テキストの内容を丁寧に読み込み、理解をした上で演習を繰り返すことで、初めての問題が出ても自分が持っている知識で対応できるようになります。この科目は、法規・構造の後に特に力を入れて取り組みました。

 

【計画・施工】

暗記科目なので、教科書や作品集などを読み込んだり、単語帳のアプリを使ったりしていました。友人と問題を出し合うことも有効な学習手段だと思います。初めの頃に力を入れて学習をしても、試験前になると忘れていたりするので、この2科目については4~6月頃に特に力を入れて学習を行っていました。

 

製図試験

学科試験に比べて学習期間が短い中で、少しでも多くの学習時間を確保し効率的な対策を行う必要があります。元々、学生は社会人の方に比べて時間の余裕もあるため、生活リズムを整え、きちんと学習計画を立てることでかなりの時間を試験勉強に充てることができました。また、製図試験は時間との勝負になるので、何を演習するにしても時間を意識して取り組んでいました。私が製図試験対策で重要であると感じたことは、他人のミスを自分のミスとして考え、対策を行うことです。製図試験では、ミス一つの差で合否が分かれます。共に学習をする仲間でミスの共有をすることで、より効率的に対策を行うことができます。

 

最後に

あきらめずに頑張ることや、コツコツ勉強を続けることなど一級建築士に合格するために重要なことは沢山あると思います。その中でも私が一番重要だと考えているのは、焦らないことです。これは学科・製図両方通して大切なことだと思います。人によって合格までの道筋や成長速度は違うので、他人と比較して焦る必要はありません。焦りながら勉強をすると中々内容が頭に入らなかったり、集中できなかったりして効率が悪くなります。極端な話、試験当日に合格できる水準に達していればよいので、自分の能力や性格に合った学習計画を立てて、自分のペースで勉強を頑張ってください。これから建築士試験に挑戦される方々が合格できる様、陰ながら応援しています。