S-CAFE

初年次セミナー

こんにちは、修士2年の中島康太です。

梅雨の晴れ間に太陽のありがたみをひしひしと感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は1年生が受講している「初年次セミナー」の様子を紹介したいと思います。

構造工学コースでは、構造力学や材料力学などの力学を多く学ぶことができます。構造力学や材料力学を学ぶことは、構造物がどのように壊れるのか、どうすれば安全に使用できるのか、といったことを考えるのに不可欠です。

初年次セミナーでは構造工学コースで学ぶことについて、専門知識が少ない状態で考え、体験してもらいます。

 

下に示しているような、断面が異なる3つの部材があります。

 断面 写真

断面を図に表すと下図のようになります。(A)は長方形断面、(B)は正方形断面の材を二つ重ねたもの、(C)は正方形断面となっています。

断面 図

“上記の断面の異なる3種類の部材の中央に同じ重さの重りを吊るした時、なぜたわみ量に差が出るのか?”というお題が1年生に課せられました。

 IMG

上の写真ではすこし分かりにくいですが、(A)、(B)、(C)の順にたわみにくくなっています。

(C)に対して、(A),(B)がたわみにくいということは容易に想像することができます。しかし、(A),(B)のように断面の面積が等しい場合、なぜたわみ量に差が出るのでしょうか?(B)で部材の断面が分かれていることで(A)とは何が違ってくるのでしょうか?

6班に分かれ、話し合いを進めていきます。

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みんな表情が生き生きとしています。講義を受けることも重要ですが、一つの課題に対し深く考え、自分なりに答えを出していく機会も重要であるように思いました。

最後に、チームで考え出した内容を発表しました。

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1年生は力学の勉強を始めたばかりですので、中にはユニークな珍解答もありました。

班毎に考え方が違い面白かったのですが、先生方からの「なぜそのように考えたのか?」という質問に対し、答えることができなかった班も少なくありませんでした。『なんとなく』ではなく明確な根拠をもって物事を考えることが重要であると感じました。

プロフィール

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中島 康太 修士2年

長崎大学 工学研究科 構造工学コース 玉井研究室
長崎大学全学サッカー部
佐賀県立武雄高等学校卒

http://tmarc1.st.nagasaki-u.ac.jp/

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