以下の文章は、構造工学コースの坂本竜二郎君が作成してくれました。
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1月30日に蓼原眞一先生の最終講義が行われました。
蓼原先生は35年の長きにわたって構造工学コースで教鞭を執られ、私たちも鉄筋コンクリートや建築製図の講義などで、様々な知識を教えていただきました。
講義以外でも毎年恒例のソフトボール大会で一生懸命プレイされている先生の姿が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
一度でいいから同じチームで一緒に試合したかったです。
退官される先生の最終講義に参加することは初めての経験で、普段の講義とは違った雰囲気の中で受ける講義は緊張感がありました。
退官講演の様子を少しだけお届けしたいと思います。(写真は原田助教より頂きました。)
学生も蓼原先生の講演を普段以上に真剣に聞き入っている印象でした。
また、普段聞くことができない先生の学生時代の研究や私たちへのメッセージなどを聞くことができてとても良い経験になりました。
講義では先生が続けてこられてきた研究と、実際に今までに発生した地震や豪雨によるコンクリートの被害についての関連についての説明がありました。
「自然の脅威に対して謙虚であること」
という蓼原先生からのメッセージは、将来技術者を目指す全ての学生に対して非常に重要なことではないかと思います。
特に構造工学コースは住宅から高層ビルや橋梁のような大型建築物までのさまざまな構造物が壊れるメカニズムを学ぶことのできるコースです。
そして構造物が壊れないためにはどうするかまで考えなければなりませんが、コンクリートは構造物を作る際には切っても切り離せない存在です。
そのため、私たちも入学してからコンクリートについて多くの講義を受け知識を蓄えてきました。
しかし先生が今まで研究されてきたことを聞いてまだまだ学ばなければならないことがたくさんあるなと実感しました。
先生のように一つの分野を何十年も追及し続けるというのは、出来るといいけれど実際は難しいことではないでしょうか。
私たち3年生は就職活動や大学院入試に向けて動かなければならない時期ですが、これなら何十年でもやり続けられる!と思えるような進路を見つけたいですね。
最後になりますが蓼原先生、今まで構造工学コースの発展と私たちの成長のためにご尽力いただきありがとうございました。
学部3年 坂本竜二郎
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