キャンパスライフ

在校生メッセージ

貢宏美 Hiromi Mitsugu
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自己成長への第一歩となった2級建築士取得への挑戦

私が建築を目指したきっかけは、高校の担任の先生の言葉です。
長年吹奏楽部に所属していたことから、将来は単純に「音楽に携われたらいいな」と思っており、担任の先生に相談すると、「例えばホールとか音楽堂を設計するのはどう?長崎大学工学部構造工学コースだったら建築も学べるのではないか?」と聞き、建築を学んでみたいと思い始めるようになりました。

大学では建築分野だけでなく、力学や材料、振動など構造に関して広く学びましたが、講義の中で一番好きだったのが製図関係の講義でした。
「将来的には実際に建てられるような図面を描きたい。そのための知識や技術、資格が欲しい。」
そのような思いから住宅などを設計できる「建築士」を目指すようになりました。

学部3年生までは、一級建築士の受験資格を得るための実務経験年数を少しでも短くするために、指定の科目を修めることに努めました。
修得単位より、大学を卒業してすぐに二級建築士の受験資格が得られたため、大学院の1年目で挑戦することにしました。
私は学科試験の科目の一つである【施工】が苦手で、模試などでも危険圏内に入るほどでした。

危機感を感じ資格学校の方に何度も相談しました。教科書を見直し、問題集を繰り返し、間違ったところには全部ふせんをつけ、何回か解いて正解したらふせんを取るという方法をとり、「このふせんを試験本番までに全部取ってやる!」としらみつぶしに問題をこなすことで何とか合格圏内に入ることが出来ました。
また、休み時間やお昼ご飯を食べ終わった後などのちょっとしたスキマ時間に友達と問題を出し合うのも、効果的でした。

学科試験に合格すると製図試験を受験します。図面を丁寧に描こうとすると時間がかかるし,早く書こうとすると雑になってしまいましたが、何枚も描いていけば慣れて自分のペースもつかめるようになりました。

建築士の勉強を通して、自分の勉強のスタイルや特徴などを知ることが出来たのも一つの収穫ですが、何よりも自分に自信をつける事が出来たのではないかと思います。
また、昨年合格された研究室の先輩方からの激励やアドバイス、一緒に鼓舞しあった友人達の存在も大きいです。

後輩へアドバイスするなら、ガツガツと勉強をすることも大事ですが、「これが出来たら週末は遊ぶ」「ここまで解いて理解したらお菓子を食べる」「図面1枚描いたら帰って寝る」とか、小さな目標を決めて効率的に勉強し、自分にきちんと休息を上げる事が大事だと思います。
資格取得は自分のスキルアップや自信につながります。大学生活の間にいろいろなことに挑戦してみて下さい。