キャンパスライフ

在校生メッセージ

山下素史 Motofumi Yamashita
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二級建築士合格への道のり

私が高校2年生の冬、東日本大震災が起きました。震災を経験していない私にとって、津波に覆われる福島は衝撃的で、簡単に崩れていく街は悲惨なものでした。元々家庭の状況もあり、家には憧れがありました。家族でくつろげるリビング、楽しく食事ができるダイニング、自分だけの部屋。そんな憧れである住宅が、震災でみるみる崩壊していく姿を見て、私は住宅を建設できる技術や知識を身に付けたいと考えるようになりました。

 二級建築士を取得したいと考えるようになったのは、大学3年生の頃です。就職と進学かで悩んでいるとき、資格を取るためにはどちらが自分にとって良い環境になるかを考えました。大学院に進学することは2年間、学部卒業の新卒生と遅れをとることを意味します。しかし、私は2年の遅れを取っても、二級建築士の資格をより確実に取得するために大学院に進学し、勉強に専念できる環境にしました。バイトや友達との飲み会などを控え、学科試験前は毎日参考テキストで勉強し、製図試験前はひたすら製図の線を引きました。あまり集中力が続かない私でも、合格できたのは同じ研究室に仲間がいたからだと思います。学科勉強や製図が嫌になったときでも、彼らの頑張る姿をみると自然と頑張ることができました。私たちは学科試験、製図試験ともに総合資格学校に通学しました。学科においては通信タイプを受講し、週に一度だけ学校でビデオ授業を受けました。それ以外は独学で勉強し、私の場合問題を解くよりもテキストを読み返しました。

製図においては、こちらも週に一度通学しました。総合資格学院から出題される課題を主にこなす要領で勉強しました。基礎部分の製図においては、テキストに参考例があったため、特に入念に勉強しました。

私は学科の4科目のうち、法規と施工が苦手だったので、この2つを重点的に勉強しました。建築施工は特に、暗記量が多く、数字に関する細かいところまで問われるため、時間をかけてテキストを読み返しました。

製図はひたすら描くことが重要だと思います。試験時は自分より年上の方ばかりで、試験場では周りの空気に圧倒されました。本番では緊張しても大丈夫な様に、身体に覚えさせ、確認作業を怠らないことが大事だと思います。 二級建築士を受けられるみなさん、合格を目指して頑張って下さい!