皆さんこんにちは。
玉井研究室 修士1年の中島です。
今回は構造工学コースの教授で、私たちの研究室の指導教員でもある玉井宏章教授が、東京工業大学 セラミック研究所から贈られる、学術賞(社会貢献部門)を受賞されましたので、報告致します。
受賞題目は、「最も普及している鋼材ダンパーの真の制振効果に関する研究および設計指針への反映」で、研究内容は、安価で最も普及している鋼材ダンパーの設計法や効果の評価法および鋼材ダンパーを用いた鋼構造骨組みの制振設計法を検討したものです。
制振設計とは、建物にダンパーと呼ばれる振動軽減装置を設置し、地震エネルギーを吸収し建物に粘りをもたせて振動を抑えるというものです。その鋼材ダンパーの代表例としてせん断パネルがあり、板材のせん断降伏により地震エネルギーを吸収します。
今後、設計指針を基に安価で信頼性の高い鋼材ダンパーがさらに普及すれば、建物の耐震性が著しく向上して地震による社会経済的な被害は軽減できると考えられています。
現在、玉井研究室では安価で入手が容易な鋼材を用いてせん断パネルを設計、製作し実験を行うという普及に向けた研究も進められています。
今回の玉井教授の受賞で、私たちの研究が社会貢献に役立っているということを実感しました。これからも玉井先生とともに、日々頑張っていきたいと思います。
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