キャンパスライフ

在校生メッセージ

甲斐 悠介 Kai Yusuke
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学生時代頑張った証となる資格取得

私が建築を目指したきっかけは,小学5年生の時に自宅の新築に立ち会ったことです。住宅展示場や住宅工事が進んでいく過程,また実際に出来上がったところに住む喜びから建築系に進学しようと考えました。大学受験の際,卒業時に建築士の受験資格が得られる大学ということで長崎大学への進学を決めました。二級建築士を受験しようと思った理由は,大きく分けて以下の3つでした。

①設計職で必要とされる資格であると知っていたため。

②将来,一級建築士を取得するための練習として。

③建築系研究室の先輩方のほとんどが二級建築士に合格されており,かっこいいなと思ったため。

また,二級建築士を取得することで就職活動時に面接での一つのエピソードになると後々実感しました。二級建築士の勉強を始めたのは,例年の先輩方と比べると遅く,12月からのスタートでした。学生という立場なので,アカデミック講座を活用し,毎日の勉強に励みました。学部生に比べると講義は少ないですが,研究に充てるための時間を確保しなければならず,アルバイトをしている学生はさらに資格勉強のための時間が削られます。私もアルバイトをしながら,研究,ゼミ内での活動と並行して資格勉強をしていたため,夜遅くまで勉強することも多々ありました。

工夫した勉強法としては,毎日朝から取り組むことリストを作成し,これに優先順位をつけて,やるべきことを早く終わらせないと資格勉強ができないといった環境を作り,資格勉強に励みました。また,一日何ページ以上参考書を読む,問題集を解くといった目標設定をしたことで,参考書・問題集をそれぞれ3回以上復習し,資格学校で行われる小テストでは毎回ほとんど正解することができました。

7月の学科試験(一次試験)が終わると合否の結果が発表される前の段階で,製図試験(二次試験)の対策を始めました。大学での製図の講義は条件をある程度自分で考えることができますが,資格勉強や実際に就職した後はお客さんの要望に合わせた設計にしなければなりません。エスキスがうまくいかないことや時間内に図面を描くことの難しさにぶつかると思います。学科試験は独学でも合格することができますが,製図試験は資格学校に通うことをお勧めします。また,エスキスを早く終わらせるコツ(問題から出題側がどのような図面を求めているのかを読み取る)や図面を速く描くコツを教えて頂き,そのコツを早く自分のものにするための努力が必要です。資格学校で同じ条件で他の人が書いた図面を見ることで大きな刺激も得られます。勉強をする空間と休む空間を分けることや,勉強場所を変える工夫が必要だと感じました。また,一緒に頑張る仲間がいたことが今回資格を取得できた大きな支えになっていたと思います。お互いに問題を出し合ったり,お互いの図面を見比べたりすることでモチベーションアップに繋がりました。

 

学生時代に資格を取得することは,大学で何を学んできたかを形に残す一つの手段であると思います。その方法は二級建築士だけでなく,TOEICや宅地建物取引士でもできます。チャレンジできることはどんどんチャレンジしてください。