構造工学科での勉強が全て無駄になるものは無い
構造工学科を選んだのはなぜですか?
高度経済成長期で、建設業、製造業等の景気が良く、工学部で就職の内定が得易い学科を選択した。
構造工学科で勉強したことで何が現在の仕事に役立っていますか?
大学で学んだことのうち、直に役に立つ教科と、基礎的な論理思考や物事の考え方などの基本思考が役に立つことがあり、構造工学科での勉強が全て無駄になるものは無い。卒業後の本人の考え方次第で、会社の仕事や社会生活において役に立つものである。
これから大学に進学する高校生にメッセージをお願いします。
自分の子供達に、形にして見せることができる仕事がやれる。うまくいけば、日本地図に載ったり、文化遺産にもなり、後世に残ることが可能となる。
(例えば、本州四国連絡橋、黒部ダム、東京タワー、東京スカイツリー、新宿高層ビル群など)
大学への要望
私が卒業した頃とは社会が大きく変化しています。学科生に対して、社会のニーズに応えるために、どのようなことをすべきか、個人的な意見を申し上げます。
- 物つくりの魅力を教える。例えば、構造工学科のOBに特別講義をやってもらう。内容としては、技術論でなく、エピソードや失敗談等の素人受けするものとする。
- 就職先が固定されないようなカリキュラム、例えば土木史、建築史など文系講義により多方面への就職ができるようにする。