S-CAFE

2015まちづくり総合住宅フェア

冬の気配が近くに感じられるこの頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

11月7日(土)・8日(日)に、長崎市元船町 おくんち広場にて、『2015まちづくり総合住宅フェア』(主催:長崎県ゆとりある住まいづくり推進協議会、長崎県)が開催され、安武研究室の有志の学生7名(4年生の甲斐悠介君・竹村潤君・山下素史君、修士2年の安部知佳子さん、迫宏幸君、藤木玲君、貢宏美)が初めて参加しました。

今回はその時の様子や、取り組みについて少し紹介させていただきます!

 

国土交通省では、国民の住宅に関する意識の向上や、豊かな住生活の実現等を図るため、毎年10月を「住生活月間」として定めています。

長崎県でも10月から11月にかけて、住生活の提供に関連するイベントが各地で開催されており、長崎市では今回の「2015まちづくり総合住宅フェア」が開催されました。

今年度から、この住宅フェアの活性化を図るため、各団体の若手や大学生などで構成された「U-45実行委員会」が立ち上げられ、そこに私たちも加わり、7月から数回の会議を重ねました。その結果、8つの団体が小学生を対象にした「お仕事体験」を初開催すること、私たち大学生にも予算が付き、住まいやまちづくりをテーマに出展することが決まりました。

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会場では、「環境にやさしい県産材で地震に強く快適なすまいづくり~わくわく体験・体感~」というテーマにちなみ、総合無料住宅相談ができるコーナーや、耐震実演コーナー、県産木材を用いた実物の木造軸組建て屋の組立・上棟式・解体を見学できるコーナーなど、様々なブースがありました。

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(左:上棟式の後に餅まきが行われました。 右:木造軸組なので、木づちで叩いて解体されていました。)

 

ほかにも小・中学生向けのお仕事体験ブースも設けられました。

お仕事体験ブースでは、トロッコ製作や木工工作製作、畳縁を使った小物入れの製作、ふすまの張替体験、折り紙建築や測量体験、水道管ライニング体験、コンテナガーデン作り、パソコンを使って建物の外観CGパース作成 など、とても興味の湧くようなブースがたくさんあり、どのブースもにぎわっていました。

 

私たち学生は、住宅ストラックアウトと、スタイロフォームを用いた家づくりを体験できる内容のブースを出させていただきました。

スタイロフォームを用いた家づくりでは、参加者の皆さんに、前述のお仕事体験の外観CGパースを実際に形にし、それを敷地模型上の好きな位置に張り付けて街並みを作るといった作業をしてもらいました。

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(左上:スタイロフォームの切り方を小学生の男の子に教える4年生の竹村君。右上・左下・右下:出来上がったみんなの家と街並み)

 

子供たちは「意外と難しい」と、ヒートカッターを用いての成型作業に慣れないながらも、それぞれの思い思いの建物を作ってくださいました。

住宅ストラックアウトでは、「家の敵」を的にして、一定数以上やっつけることができたら景品をもらえる というルールを設けました。

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(ストラックアウトの補助をする甲斐君・山下君・迫君。)

ストラックアウトや景品は、準備がとても大変でしたが、「景品がかわいい。欲しい!!」「敵を全部やっつけたい!」と、何度も挑戦してくれる子もいて、楽しんでもらえて、作った甲斐があったなぁと感じました。

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 (左:景品。家の形の箱で、中にキャンディが入っています。 右:試しに敷地図に景品を並べてみた写真です。)

 

この住宅フェアの様子は、平成27年11月11日の長崎建設新聞に掲載されました。

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今回、少しでも子供たちに「建築は面白く親しみやすい」と感じてもらえるブースにしたいと思い、7月から会議に参加し、10月後半から11月初めにかけて役割を分担しながらストラックアウト作成や家の箱の景品づくり等に取り組んできました。

学生リーダーの迫君は、『限られた予算・時間の中で、最大限のサービスを提供するべく、頑張れたことは、学生にとってもいい経験になりました。』と感想を述べてくれました。

初めて住宅フェアに参加して、想像していたよりも多くの小中学生の皆さんが、建築のお仕事に興味を持っているという印象を感じました。

他の団体の本格的なお仕事体験ができるブースなどを覗いたときも、真剣な眼差しで取り組んでいる姿を幾度となく見かけました。

高校や大学に進学する前から、「このようなお仕事があるんだ!」と認識していれば、将来の選択肢の幅がグンと広がると私は思います。

この住宅フェアを通して、構造物や、建築のお仕事に興味を持つきっかけを子供たちが持ってくれると嬉しいです。

プロフィール

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貢 宏美

長崎大学大学院 工学研究科 安武研究室 修士2年
研究内容:伝統的木造住宅を維持管理・保全するための手法について研究しています。
趣味:音楽鑑賞

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