ニュースや活動メモ of yasutake

安武研究室長崎大学工学部構造工学科

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2012

Sカフェ(S:ストラクチャー)

構造工学コースのホームページをリニューアルしています。「Sカフェ」(仮称)をオープンして身の回りの面白いデキゴト等を伝えていく予定です。日常の更新はしばらくそちらをメインにしていこうと考えています

深堀やります

長崎市の唯一?の城下町(鍋島藩)深堀のまちづくり支援をやります。
長崎ぶらぶら節でも登場したと聞いていますが,最近では宮崎あおいの「蝶々さん」で蝶々さんの実家が深堀の武家という設定でした。
実際の深堀は浜側に武家地があり,位の高い方が浜寄りです。私はあまり見たことがありません。山の上の方が位が高いというところはたくさん見たことがありますが。
支藩で武家,漁村,商業地,農地などにさらにキリシタン集落も加わって,コンパクトにまとまったところです。フェイスブックで紹介したカラフル恵比須は人の心を捉えます。

「建築構造展(長崎)」に出品

構造展7_A3.jpg4年に1度開催されている建築構造展に研究室で出品しました。
 建築構造展(長崎)
 2012.6.21-22(2日間)
 場所:長崎商工会議所2階ホール
 主催:(社)長崎県建築士事務所協会
テーマが防災と環境なので,長崎市中心部を舞台にした「防災双六」を制作。マス目はバス停として,実際の避難所の最寄りのバス停を避難所のマス目としています。サイコロを振って災害の目が出たら,災害サイコロを振り,「津波」等の目がでると,津波被害に遭いやすいマス目にいる人は近くの避難所マス目に逃げるというもの。被害の遭いやすさは,実際の浸水予想や揺れやすさマップなどの資料や学生が卒論で調査した斜面地のアクセスマップを元に設定してます。長崎の観光地を2箇所巡って駅に戻ればアガリです。4-5人で10分程度で遊べます。お試しの際はサイコロを準備し,6を災害の目として,6が出たら災害発生!,災害の種類は,災害サイコロの代用として普通のサイコロの目を,1セーフ,2地震,3火事,4土砂崩れ,5津波,6洪水として遊んでください。

「仮設のトリセツ」刊行

中越地震の際,仮設住宅にサードスペースをということで展開した仮設カフェ。新潟大学岩佐研究室を中心に長岡造形大や,当時私の所属していた東京理科大が参加しました。
仮設カフェは飲み物の提供の他にマグネットシートでの表札づくりや,ギャラリーと称して各地の仮設の知恵を公開してました。その蓄積された仮設の知恵がトリセツとして刊行されました。
地震後に訪問していたときは仮設に増築された風除室に流行や特徴があることに気付いたり,室内や押し入れに作られた棚に感動したりといったレベルでしたが,本ではその作り方から道具や材料まで記載されています。
売り上げは寄付されます。是非手にとってください。LinkIconトリセツ

クリチバの講演会が3/10に

クリチバの本の執筆者といえば服部さん-というくらい著名な方が長崎のまちづくり大学にいらっしゃいます。
クリチバの近況が聞けるとか。楽しみです。

2011

友人の東北での活動

建築学会でかなり長い期間活動をやってきた東北工大の新井さんが現地で情報収集や発信をしているのでリンク先を紹介します。
ニュースの報道量は減りましたが,避難的段階の方がまだまだいることが分かります。
新井さんの復興関係情報(トウホク復興)ブログ
http://ameblo.jp/no-arai/
物資提供サイト
http://agemasu.jp/
仮住まい情報サイト
http://agemasu.jp/sumai/

東北関東大震災で被災された学生・研究者の方へ

長崎大学では,被災により在籍する大学で学習・研究が困難になった学生や研究者を支援するため、学習・研究の機会を提供することになりました。
1.学生の講義の履修、聴講について
(1)対象学部:すべての学部
(2)受入れ対象者:被災等により授業が開講できない大学に在学している学生,避難しているため、在籍する大学で授業が受講できない学生
(3)申込み期限:4月28日(木)
(4)単位認定:本学の規定にしたがい認定
(5)履修に関わるすべての費用を免除
2.被災大学院生の研究支援について
(1)対象となる研究科:すべての研究科
(2)履修に関わるすべての費用を免除
3.研究者の支援について
研究スペースの提供等可能な限り柔軟に対応いたします。  
4.住居については一定数を無料で提供。
問合せ窓口:学生支援部教育支援課 教育支援班 堀 
Tel 095-819-2075  Fax 095-819-2073
e-mail gakumuka@ml.nagasaki-u.ac.jp
関係の方への情報転送お願いします。
このほかPC,文具,教科書など必要情報があればお寄せ下さい。
また文科省が「子どもの学び支援ポータルサイト」という情報の場を提供しており,机や労働力など募集情報と提供情報が集まっています。
http://manabishien.mext.go.jp/

東北関東大震災2

地図や航空写真関係がまとめられたサイト
http://all311.ecom-plat.jp/group.php?gid=10021
東北関東大震災に関する地理空間情報関連のページ Tohoku eq
http://www.osgeo.jp/wiki/index.php/Tohoku_eq
googleの震災前後比較
http://ardarim.web.fc2.com/earthquake2011.html
支援にあたり,家屋の状況を航空写真から判別できないか検討してます。なにか情報があったら一方を。

東北関東大震災

犠牲者の方,遺族の方には本当に哀悼の意を表します。
災害から一週間,専門家として何ができるか日々考えます。
中越地震の経験からはまず仮設住宅計画に対して,中越地震を踏襲した地域コミュニティ単位での住宅地計画,コミュニティ内の集会所等の設置はもちろん,畑や作業場といった屋外空間計画,床屋や雑貨店といった営業施設の許可,ペットとの共存等,高齢者・コミュニティ対策を取り入れることを学会等を通して働きかける。
避難者受け入れについては,縁のあるところが望ましく,近傍だけでなく各地で避難者の受け入れ施設のリスト化・体制の整備を行う。
再生にあたっては道の骨格は残すことが心象風景の継続という点で有効。むやみに区画整理を行わないことを提言したい。
今は動くことがマイナスなので時期を見て。役所の人員も死亡や負傷で足りないことが予想されるので,地域計画等で必要とされれば動きたいと思う。
ただ位置的に継続的な関わりが難しい。中越地震の際,東京から4.5時間は2年程度は継続できるがだんだんと難しくなった。現地の人材発掘や育成も合わせて考えなくてはならない。

「チャイナドレスと上海モダン展」に行く

長崎歴史文化博物館で開かれている展覧会へ。チャイナドレスの歴史が意外と浅いことに驚きつつ,圧倒的量のチャイナドレスを見る。アールヌーボー期のチャイナドレスはデザインとラインがマッチしている。
最後のブースに上海と長崎の関係が地図やガイドブックなどで展示されている。最初の地図は昭和6年,意外と今も残っている建物が多い。雲仙がアジアを含む広域な避暑地であったことはつい最近まで知らなかった。長崎の繁華街浜の町や丸山の写真もあり,現在の姿を思い出して比較しながら見ると面白い。
展覧会は3/27まで。グッズ販売希望。

「白井晟一展」に行く

汐留ミュージアムの「白井晟一展」に行く。哲学者であり書家であり。窓のない書斎,自邸の庭,表現したい空間のメッセージの強さに圧倒される。変質せず安定した虚というか無というか。今の時代に相当する建築家はいるだろうか。
3/27まで。公式HP
大波止の親和銀行支店,佐世保の本店もちゃんと予約して見に行きたいと思う。
来年度のゼミ作業はさるくマップ新建築編。
今年おこした長崎市輪切り図も整理したい。

2010

アートの可能性を女木島で考える

夏旅行は瀬戸内芸術祭。岡山の宇野港に集合。megi.JPG
豊島,女木島,男木島,直島。
アートを介して「居住環境に他人が入り込む」。
ここ数年,他人に見られるということが居住地にとって非常に大切なのではないかと考えている。都市部では当然人が入ってくるが,ニュータウンや農村には入ってこない。人が入ることが自分をはじめて客観視できる。客観視することが住環境を考える上では大切。「自分が自分が」「これは自分の!」といった自分ワールドから抜けだし,周辺環境のなかに自分の敷地を位置づけることができる。それがスタートだと思うのだが。
女木島が最も島とアートがリンクしてたように感じた。直接的な人との接触はなかったが,アートを介して島の生活が見えた。今度は島の人に話を聞いてみたい。
「他人が入る=犯罪」の図式ばかりでは町は面白くない。

新潟調査は鈍行で

今年の現地調査は東京時代に行っていた新潟の継続調査。うちの研究室は他人の研究でも全員で調査が基本なので,学生全員は鈍行で新潟へ2日の旅。私も時間があればやりたいくらい羨ましいが,学生の乗り気が感じられない。
新潟ではNPOが管理している民家を借りて自炊をしながらほぼ1週間。間取りや屋敷図の採取,柱の傾きの計測などを実施。自分の経験したことのない生活をトレースできる機会は,その後のイマジネーションの養成に本当に大切。それを実感してくれただろうか。
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宿泊した民家前にて→道普請にも参加

ブラジル クリチバ→イグアス→ブラジリア→サンパウロから帰る

クリチバは都市計画や環境に興味のある人なら一度は行っておきたいと思っていた都市でしょう。有名なバスによる交通システムはうまく機能し,本当に2-3分でバスが到着。バスチューブを利用する車いすの方もちゃんといました。誰に聞いても自慢のシステムという感じ。まちなかもきれい(これは私が行ったところは総じてきれい)。バス停に車掌(?切符の販売)がいるのも観光客にはありがたい。英語は全く通じませんがジェスチャーとガイドブックでどこにでも到達できました。現地の人は会話を小耳に挟むと,連れて行ってくれるなど暖かい。ブラジルに住みたいと思ったほど。都市計画や建築,環境に興味のない人だと,観光都市としては何か足りない気もします。ほとんどの建物は歴史が浅い。そんな建物でもうまくやれているところがすごいところなのだけど。日本をまねて発案したという24h通り(始終明るくすることで防犯になるという考え)はガイドブック通り閉鎖。ただ完全に閉鎖されており浮浪者がいるような雰囲気ではなくなっていました。歩行者天国は世界的に増えていることもあって当たり前になっていますが,長崎で路面電車の通りが大部分トランジットモール化すると考えると,当たり前の景色になっていることがすごい。人のための通りとして機能し,人通りは多く,ベンチでたたずむ人など完全にオープンスペースとなっています。
イグアスは単なる観光として行きました。アルゼンチン側の方が絶景とだけ言っておきます。ブラジル側は神聖な感じです。
最後にブラジリア。芝は枯れ,荒涼という表現がぴったり。基本はバスやタクシーで移動しましたが,試しに3時間ほど歩いてみたものの,歩くために作られていないので飲み物のスタンドも木陰もベンチもなく熱中症気味に。ようやく博物館につくも飲み物はなく本当に自分が枯れるかと。親切な職員が水をくれました。歩いている高齢者や身体障害者等は全くいません。貧しい人が暮らせないのは都市として×でしょう。中心のテレビ塔の下は露天ばかりになっており,象徴的建物としては悲しい気分に。ニーマイヤーの描いた美しい都市は三権広場付近,湖の対岸(ここがニーマイヤーらの計画化は不明)くらい。美しいというより万博後(祭りの後)という感の方が強い。例えばヨーロッパの中世都市のように何百年後かにはしっくりくるのだろうか。スーパーブロック方式はというと,確かにスムーズ。ただ(未だ?)スーパーブロックにするほど交通量が多くなく,遠回りしている気分になることも多々。住所表示がわかりにくい。飛行機型の両翼はS500とかN500とかの番地名が振られている。北か南かを表すNとS,数字が胴体を中心に対照になっていてぱっとバス停を見ると数字が目に飛び込みSかNか分からない。住宅地の地図表示はことごとく朽ちてるか広告が貼られていて読めない。都市を造るって人の所業を超えてると感じた。人の集まるところはヒューマンスケールの集積であって,100年先等を見こして作るものではない,いやむしろ作れないのではないか。
DSCN9255.JPGshadow_gry_Right.pngDSCN9267.JPGshadow_gry_Right.pngDSCN9347.JPGshadow_gry_Right.pngDSCN9417.JPGshadow_gry_Right.pngDSCN9703.JPGshadow_gry_Right.pngDSCN9743.JPG
クリチバのバスチューブ→歴史保全地区→バスレーンに沿った都市計画→イグアス→ブラジリア夜景→ブラジリアの歩道?

長崎の景観を求めて

狭隘な平地である長崎市はいろいろな高さの視点場をもっている。斜面を歩いていると,ふと,この道は空に続くのではないか-と思うくらい,経験のない角度とカーブ,階段の連続。
今回は龍馬像のある風頭公園をスタートし,若宮神社を経由して中島川まで下り,川に沿って長崎の老舗料亭富貴楼に出る。木造の外観が圧巻。その脇を通って西山神社へ,由緒正しい朱欒の木を見て,中腹を平行に移動して諏訪神社へ。諏訪神社裏にまわりケヤキ道(道路の真ん中にケヤキの巨木が林立する)に出る。勾配が急なためか登りの車が加速していてやや恐ろしい。その道の脇の階段を下って立山の防空壕跡へ。基地となっていた防空壕。そこから寺の並ぶ通りに入り,聖福寺へ。県指定文化財のよう。聖福寺を登り墓地に抜け,ホテル長崎まで墓地のなかを歩く。斜面のなかではいいロケーションである南斜面は墓で埋め尽くされている。ホテル長崎の駐車場からの眺めがいいということで昇ると,長崎湾の水面,女神大橋,稲佐山など一望できる。そこから五社神社,26聖人の祀られている西坂公園へ下り景観探索を終了した。歩き続けること3時間。
もし試すとふくらはぎの筋肉痛は間違いない。
遠景の美しい景色もいいが,聖福寺の上から拝殿の屋根越しに見た風景が一番おもしろい構図だった。おもしろさで言えば諏訪神社裏のケヤキ道もなかなか。今度は車で行きたい。

長崎の現代建築

九大の末廣研と佐賀大の平瀬研の方々と長崎の建築巡りをしました。
 松ヶ枝フェリーターミナル by NKSarchitects+インターメディア(以下敬称略)
 長崎県美術館 by 隈研吾
 海星学園中央館 by 吉坂隆正
 26聖人記念館 byフュレ神父
 ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート by隈研吾
 カトリック西町教会 by内井康夫
最後の西町教会は回れなかったのでまた次回に。
まず末廣先生設計の松ヶ枝フェリーターミナル は地形を作ったという感じの建物。内部は国際船の就航は年に1ヶ月程度ということで通関などの機能はもたせつつ,11ヶ月の日常利用を豊かにするために設計されている。長崎市の景観規制というハードルを前にコンペ案はほぼ反古にされ苦心した点を伺いながら見て回ると,空間体験だけでは分からない工夫が見て取れて興味深い。新しいが親しみやすいそんな空間になっていた。
長崎県美術館は石といった自然素材を使っている点は隈さんらしいが,全体的に大雑把で詰められていない印象。表示板の凝り方は隈さんの建物に共通しておもしろい。
今井兼次の教会は大学時代から何度も訪ねていたが隣接する26聖人記念館は入館がはじめて。無駄のない空間で,場所それぞれに設計意図を強く感じるいい建物。取っ手なども凝っていて必見。
ガーデンテラス長崎ホテル&リゾートは予算の制約が垣間見えるなか,開口の取り方などうまいと思わせるところが多々,制約の中で見せるところを分かって設計していてさすがだと関心する。
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ゼミでの町歩きや今回の見学を通じて,ぜひさるくマップに「現代建築ルート」を加えたいと妄想する。
末廣先生,平瀬先生はじめ研究室の方々の来崎に感謝して。+MATの成功を祈って。

長崎の坂道:館内町・十人町

今回は唐人屋敷の両側に広がる斜面地を見に行きました。ここはコミュニティ住宅があり住棟内EV利用を地区に解放していることで有名です。土神堂から入った商店街に階段があることに驚きましたが,上部の斜面の傾斜は商店街と比較になりません。作ったときのエネルギーが感じられます。斜面地のなかに商店があり,平地とは異なる斜面の暮らし方があるのだと思います。
館内と十人町ルート.JPGDSCN7312.JPG
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出島アパート続報

香港上海銀行長崎支店の1階ホール(銀行の元事務部分)で開かれたコンサートに行ったので,出島アパートを確認しようと思い立ち寄って帰りました。すると光が。ちゃんと住民は住んでいました。1階のガススタンドのみ閉店の模様。京都四条の下駄履きアパートとスケール感(廊下のサイズや廊下とルーフテラスの関係)が似ているような気がしました。

長崎の坂道:伊良林

亀山社中のある伊良林の住宅地は斜面の住宅文化が偲ばれるいい町並みです。道案内してくれるおじさんや,手作りの案内看板など生活者の営みが表れてるのも私が好きなところです。
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出島アパート解体?

長崎に来るときに東京の友人から紹介された出島アパート。
Doticon_blk_Information.pngAll-Ablog出島アパート
訪れると囲いが!1階のガススタンドはすでに閉鎖。
形態がおもしろいので雑誌住宅もあたってみたものの掲載は見あたりません。
管理している長崎県住宅供給公社は昭和25年(財)長崎県住宅協会として発足し,昭和40年の地方住宅供給公社法の制定に伴い公社に。長崎県住宅協会史のようなものもなく誰がデザインしたかも突き止められてません。公社の賃貸物件は少なく,長崎という土地柄か戸建て住宅供給がメイン。賃貸は古いものが住吉にもありましたが平成3年チトセピアに再開発されています。協会時代のものは出島アパートのみです。
出島アパートは中華街に近くいい立地なので再開発の可能性は大きいですがまだ公社のサイトには家賃などが公開されています。建築計画などの表示を近々確認に行く予定。
Doticon_blk_Information.png公社出島アパート
あと公社物件でおもしろそうなのは川口アパート/S45/ツインコリダーくらいか。県営住宅ではAll-A blogで紹介されていた県営魚の町団地に興味があります。
Doticon_blk_Information.pngAll-Ablog魚の町団地
昭和23年あたりは社宅と公営住宅の標準化住宅の微妙な時期で,間取りを見て製鉄系社宅と比較したいのですがまだ県とのパイプがありません。いずれ・・・
出島アパート.jpg

外海-佐世保-平戸-的山大島

予備調査と研究室の春合宿を兼ねて長崎北部へ行きました。外海では平石の石積みがいたるところに分布しています。塀にとどまらず外壁にも。外壁は民家の場合,水回りなど土間部分にあたるところで使用されているようです。ド・ロ神父の教会は見れず,バスチャンの家を見てきました。
佐世保ではずっと行きたかった親和銀行本店を見てきました。内部見学は第1と第4金曜にしかやっていないということで今回は1階部分のみ。写真で見た印象よりもずっと大きく,石を多用した内観や長尺の絨毯のような壁紙など豪華さに圧倒されます。照明の色を工夫するともっとよくなると思います。ガードマンの人によると諫早で採取した石は剥離がひどく1年くらい落ち続けたとのこと。その他誰が見に来たなどいろんな話をしてくれました。ガードマンさんがこんなに語れるのもステキだと思います。またここは有名な(がんばる商店街10選のひとつ。「さるく」という言葉もこれで知りました)佐世保のアーケードに面しています。普通の日なのでイベントもありませんでしたが平日昼間でも人通りが多く,次回はキラキラフェスティバルを見てみたいと思います。次は友人が改修を担当したという海きらら(西海パールシーリゾート)へ。設計はピースセンターの古市さん。古市さん設計の建物が多いのはなぜでしょう。長崎出身?改修部分がどこかよくわかりませんでしたが,内部はもっと見せ方を工夫できるように思います。
平戸では橋が無料になったばかりで,渡っている車の数をカウントしている人たちがいました。「無料で交通量増加」の1台にカウントされたことになります。まず平戸城へ。楼門付近以外は再建されたものです。そして大島フェリーに乗船して神浦へ。神浦は長崎に4つある重要伝統的建造物群保存地区の一つです。湾曲している道に沿って矩形ではない民家が並びます。通りに面した窓が引き違い窓でないものがありその理由が気になりました。また1階部分は土間面積が広く,作業場かそれとも高潮対策かとこれも気になります。そしてここでも空き家が多い。新しいような喫茶店も目にしましたが開いておらず,他に漏れず集落維持の岐路にさしかかっていると言えそうです。
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揺れるUR

事業仕分けでUR機構が取りざたされて連日報道されています。76万戸を抱える日本一の大地主であり,確かに業態として首をかしげる部分は多いのですが,ここで一気に民営化に進んでいいのかと思います。
高齢者や低所得者向けの専用のものは少ないとはいえ,大多数がその予備軍であり,福祉的意味をもっと考えなくてはというのはここ数年言われていることです。
あと土地。今URでも建て替えの中で採算性確保のための切り売りが進んでいますが,大地主(それも社会性をもったちゃんとした地主)を失う悲劇は,戦後日本のあちこちで現れている乱開発が示す通り。戦前の借家8割と言われた時代は地主が自分の土地をコントロールして調整していました。北欧では公的機関が市街地の土地の大半を所有して開発や景観をコントロールしています。URの団地があるということは地域の都市を再編したりする際の貴重な種地です。都市計画の白地ではありません。経済ベースだけで判断されないことを祈ります。
URも国にナタを振るわれる前に自浄して,再生して欲しいと思います。

前の大学の

前大学のときに取材された研究室紹介がwebにアップされました。これは日建学院が発行している無料のルフタという冊子のweb版です。
Doticon_blk_Information.pngLUCHTA研究室紹介安武研究室
卒業設計主体の学科だったので研究ではなく,活動や卒業設計が掲載されています。ここで紹介されている中越地震の復興支援は形を変えて継続する予定です。とくに今年は民家の構造が増改築などを経て構造的にどう変化しているのか(「え!この梁を切断!」「柱を取った!!」という事例は意外に多いのです)を調査して類型化して,今後のリフォームの方向性も含めて検討したいと思います。

大浦天主堂から

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4月に第1回目の見学会を行いました。まずは有名どころからということで大浦天主堂と南山手の洋館群,ピースセンターを見て回りました。昼食を入れて4.5hあまり。
大浦天主堂(写真左)は修学旅行以来で,坂の雰囲気(地形の感じとやたらカステラを勧められる印象)は思い出しましたが中の風景はほぼ初めてといっていいくらい。ドロ神父の建てた学校などもあまり記憶になく,今回はちゃんと見ました。こじんまりした資料館も中身はキリシタン弾圧を伝える生の資料などが豊富で新しく知ることがたくさんありました。天主堂では結婚式の真っ最中で少しだけ参列しました。その後グラバー邸へ。中は見ずにグラバー通り沿いの洋館群(写真中)を見て回りました。洋館を中心に南山手は重伝建地区に指定されています。かなりの量が残っている印象です。大浦天主堂の近くにまちづくりセンターがあり,復元模型を見るとかなり図面資料や写真などが残っているのだろうと思われます。その後,四海楼というちゃんぽん発祥の店で昼食をとり,香港上海銀行へ(写真右)。香港上海銀行というと香港のノーマン・フォスター設計を思い出しますがこちらは長崎支店ですでに営業はなく,1996年から記念館として一般開放中。設計は下田菊太郎。解説によると辰野金吾とけんかをして渡米,アメリカの建築資格を取り,日本に戻って設計活動をしたよう。日本にはこの1軒のみが現存らしい。均整のとれた建物で階段室のデザインがダイナミックで感動しました。最後は古市さん設計のピースセンター。祈りの場のようなエントランスから入るとこじんまりとした1階部分がギャラリーになっています。2階部分も見たいところですがオフィスとのこと。ちひろ展を見て大学に戻りました。

〈住宅プロジェクト2010〉展

毎年開催されているGAギャラリーの〈住宅プロジェクト2010〉展を見てきました。藤本さんの「住宅は建物ではなく敷地の中のいろんな要素の総体として成立する」という考え方には共感しました。ただあの模型からは何をジョイントしてどんなアクティビティが期待できるか読み取れませんでした。
全体的に軸線のはっきりしたものや幾何学を用いた強い形,構造体がデザインへそのまま可視化されているものなどが多かったと思います。ディテールなどに力点のある作品(あるかもしれないが表現としてははい)があまりなく,「主張する建築」が多いのが気になりました。
一番おもしろかったのは森の棲み家(タイトル覚えてません)のような家。半階下がってアプローチし,そこには地形と自然が露出しています。その自然は中庭を通して空まで続き,上部の家の暮らしを楽しく快適にしていました。地形をうまく住宅に抱え込み,自然と一体となったバランスのよい家だと思いました。