キャンパスライフ

在校生メッセージ

陣川晃司 Kouji Jinkawa
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将来を見据えた行動の大切さ

二級建築士という資格を得る動機は人それぞれだと思いますが,私が二級建築士を取ろうと思ったのは,一級建築士の資格を取るにあたってのステップであると考えたからです。実際,二級建築士の資格が有効に作用する場面というのは,小規模な住宅を設計する時であり,大規模な建物を設計するためにはどうしても一級建築士の資格が必要になってきます。

しかし,一級建築士の試験を受験するためには実務経験が必要であるため,まず,指定の単位数を取得していれば実務経験が無くても受験できる二級建築士の資格を取ろうと考えました。

二級建築士の試験は7月に学科試験があり,9月に製図の試験が行われます。学科の勉強では,資格学校のテキストや模擬試験などを通して前もって準備をした結果,無事合格することが出来ました。しかし,製図は試験後から勉強を始めるため,2ヶ月しか余裕が無く非常に苦労をしました。構造工学科は製図の授業が他大学と比べて非常に少ないため,長崎大学で二級建築士を取得するためには製図がネックになってくると思います。時間が無い中でいかに効率的に作図スピードを上げていくのか考え,行動するなかで日々の時間の使い方を学んだような気がします。効率的といっても,反復練習が基本となるため,スケジュール管理をしっかりとして,まとまった時間を用意するように心がけ,土曜日も日曜日も休むことなく2ヶ月間描き続けることで作図スピードも上がり,その結果合格することが出来ました。

二級建築士の資格を取得したからといって何かが変わるということではないですが,目標に向かって努力した結果,達成できたという自信は自分の中で大きなものになったと思います。大学で資格を取得することは,スキルアップだけでなく大学で何を学んできたのか,何を努力したのかを形に残す手段の一つだと思います。直接的に将来に関係ない資格であっても目標に向けて努力することで何らかの得るものはあるのではないでしょうか。