キャンパスライフ

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坂井実佳子 sakai mikako
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1級建築士合格体験記

一級建築士の合格体験記

受験の動機について

私は,駅舎や高層ビルに興味があったため,学部の頃から一級建築士の合格を目指していました.

大学院1年時では,受験資格の改正前で一級建築士の受験資格はなかったため,その時にできることをしようと考え,二級建築士を取得しました.この流れで,一級建築士も取得したいと思い,二級建築士を取得した次の年に一級建築士を受験しました.また,学生は実務経験がないものの,社会人の方に比べて学習する時間を作りやすいところが強みです.このことも,受験資格が改正されたその年に一級建築士を受験した理由の一つです.

 

学科試験について

私が,本腰を入れて学科の勉強を始めたのは3月後半でした.本腰を入れたと言っても,就職活動も同時進行で行っており,試験まで時間もなかったため,過去問中心の勉強を行いました.過去11年分の問題を4周しましたが,1周目はかなり辛かったです.二級建築士の知識のみで問題を解いているため,不正解の問題ばかりでなかなか進まず,心が折れそうでした.しかし,私の場合,二級建築士の学習のおかげで,法令集を用いて問題を解くことに慣れていました.そのため,法規は1周目の正解数も比較的多く,それが自信に繋がり,得意科目となりました.私の勉強方法は,短期間の詰め込み勉強なのであまりお勧めしませんが,過去問や模試で間違えた問題はできるようになるまで繰り返し行うという勉強は大切だと思います.

 

製図試験について

製図試験は,6時間半の中で,課題条件に合うプランを考え,作図し,計画の要点(記述)を行います.二級建築士の試験に比べて,建物の規模が大きく異なり,設備計画や法規にも配慮が必要で,二級建築士の試験よりもはるかに難しく感じました.試験前1か月頃から模試や課題で,6時間半通しで本番のように問題を解きましたが,一度も納得のいく合格図面は描けませんでした.試験間近になれば課題も難しくなり,時間内に終わらなくなり,徐々に自信がなくなっていました.

しかし,一緒に学んでいた社会人の方が勉強されている姿を見て,実務経験のない学生の自分は,社会人の方よりの何倍も努力するべきだと思い,試験本番まで乗り越えました.また,同じ境遇の友達がいたことも,良い刺激になりました.本番では,時間内にある程度納得のいくプランを仕上げることができたのも,最後の日まで諦めずに勉強を続けていたからだと思います.

 

最後に

私は将来の明確な目標がまだ決まっておらず,実際の仕事を通して見つけていきたいと考えています.その際,この資格が選択肢を広げると思います.資格の勉強は大変でしたが,その分,充実した生活を送ることができました.将来のために,今やれることができて良かったと思います.