キャンパスライフ

在校生メッセージ

下村崇人 Shimomura Takato
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合格に向けての姿勢

  • はじめに

構造工学コースに入学し、特に建築系に進路を考えている方にとっては花形ともいえる「建築士」という資格。建築士の資格にチャレンジすることは,もちろん就活や仕事の糧にもなりますが,就学した建築知識の体系化を図ることができ,自ずと自分への自身がつくのではないかと思っています。実際,二級建築士を取得し,建築について包括的に知識を得ることができたので,就職活動ではかなり有利になりましたし,一級建築士への資格取得に向けた自身にもなったと感じています.この体験記は,今後二級建築士を受験しようと思っている方へ少しでもアドバイスになればと思います.

 

  • 取り組み
    • 学科

計画:普段の生活の中で身近にあるものが多く,数値や現象などイメージしやすい科目だと思います.テキストや問題集を一通り行い,単語帳などを利用して効率を重視して進めました.また,イメージしにくいものは自分で絵を描く等して覚えるといいと思います.

法規:とにかく毎日法令集を引くことを心がけました.基準として決まっているものなので,丸暗記するというよりも,丁寧に読み解いていくことを意識しなければならないと思います.わからない箇所は,友達同士で助け合ってもいいと思いますし,まず資格学校の先生に聞くといいと思います.

構造:構造力学に関しては,学部生で習得した範囲なので特に忘れていない限り重点的に取り組まなくていいと思います.しかし,それ以外の範囲に関しては暗記系の数値が非常に多く,覚えるのにかなり苦戦しました.ゴロ合わせや自分なりに似ている数値は単語帳で分類して正確に覚えることを意識しました.

施工:かなり暗記科目となっています.特に施工に関しては知識が非常に少なかったので,ネットで写真を見てイメージしたり,日常生活の中で工事現場などを注意深く見てみると,モチベーションが上がり楽しく勉強を進めることができました.

 

  • 製図

学科試験と比べ,製図に取り組める時間がかなり短いため(およそ2か月),毎日根気よく続けることが必要だと思います.時期的にも就活を進めていたので,インターンシップへの参加などでかなり時間が限られてきます.製図に関しては,何枚書き上げたかが合格への鍵だと思います.基本的に一週間に4枚以上は一通り図面を完成させることを目標に設定しました.一緒に受けている友人と情報共有することもかなり大切だと思います.(時間がないので)

 

 

  • 最後に

資格の勉強を進めていく上で一番の敵は自分自身だと思っています.資格の勉強を初めてから何度も試験までに知識をつけることができるのかと不安になりました.その都度,諦めかけてしまいそうになります.しかし,なぜ自分が資格を取ろうと決めたのかを改めて考えてみるといいと思います.私は,曖昧になっていた「建築」の知識をより深く知りたかったからです.建築士という資格は,身近に建っている建物が,どんな風な思想のもと設計され,建設されたかを総括的に学べる良いきっかけになると思います.ただ暗記しなければならないと思うのではなく,新しい知識に出会える場だと思えば,資格の勉強は楽しくなるので,ぜひチャレンジしてみてください.